森本哲郎:「ぼくの哲学日記」
2007/04/16(月)
 1999年9月初版の 「ぼくの哲学日記」:森本哲郎 を 半分ほど 読みすすんだ。
哲学が 人生の 意味を 求める 学問だ という ことを 分らせて くれる。身近な はなしで 意味を 考えさせる。

 著者略歴に 東大文学部哲学科卒、同大学院社会学科修了。朝日新聞編集委員、退社後、文明、社会評論などを 中心に 評論家活動。東京女子大教授。などの 記述あり。
この本が わたしに とって 読みやすい のは 著者が 文明学の 素養が あり、その 視点を もって、西洋の 哲学と 東洋の 哲学の 立場の ちがいを 際立たせて 解説・哲学して くれて いるから だろう。また、哲学では 言葉による 思考・理解が 必要となるが、日本語で 抽象概念を 表現する 言葉は、漢字熟語に 頼らざるを 得ない。漢字が 表す 意味付けで 日本人が 深い 理解に 達して いるのか。日本人が 哲学に なじまない 遠因が それに ある のでは ないか と 著者は 推測して いる。

 この本の 4番目の題目:
 著者の 家に その弟:音楽教育に従事 が 訪ねての 哲学問答 という 舞台設定。
内容は 非常に まっとうな もので、ここを 読んで わたしは 哲学練習帖を やってみよう と かんがえた。
・・・(西洋)哲学に 違和感を おぼえる 要因の ひとつには、「認識」、「意識」、「意味」を 重要視 する あまりに 「人間優位」が つよすぎる こと。「霊長意識」が つよすぎる。
という 先入観が できて しまって いる。
哲学練習を 経験した あとに、どんな 変化が ある だろうか。