2011/10/09(日)
万有資源:人・物・金・組織
経済成長期によく耳にした言葉:企業の経営資源として大切なもの、それは「ひと、もの、かね」だと。
当時を思い出しても、その3要素に納得していたのだろう。 強く反論した記憶がない。
しかし、今にして思うと言葉の視点があまりにも局所的解釈になっていると感じる。
現在のビジネス界では、経営資源3要素に「情報」だとか「時間」だとかを加えるべきだという。
だが単に項目を追加すれば時代に合うのかどうか。
思い返してみると、「ひと、もの、かね」3資源を各業務現場がどんな「仕掛け」で活用していくのか
を深く追求することがなかったか?
3資源を有効に活用する人的な工夫が必要であったはずだし、それが資源の1つになるべきだった。
局所的な経営資源3要素で成立つ個々の作業現場がどんな「しかけ」で資源を活用しているのか。
さらに企業・部署が複合的に集合・工夫して「組織」をつくり、「企業体」、「社会」、「国」を作り上げている。
大局的な社会資源を考察する上で、有意範囲の「ひと、もの、かね、しかけ(人的組織など)」に注視する
ことで十分な成果があるのではないか。
つまり、ミクロ的な経営体でも、その経営資源「人・物・金・組織」を有効に正しく機能させれば、
社会のなかで十分に成果を上られるし、マクロ的な「国家運営」でも、その社会資源「人・物・金・組織」を
有効に正しく機能させれば十分に成果を上られる。
「人・物・金・組織」の資源を正しく機能させることが重要だし、この「資源の把握法」がミクロ的にも
マクロ的にも人間が正しく機能していく時に「羅針盤」になるのではないか。
個人生活の資源活用にも、企業活動の資源活用にも、国家の資源活用にも適用できるだろう。
その意味で、万有資源:「人・物・金・組織」という考え方を提案したい。
当然ながら、組織とは単に組織図で示されるものだけでなく、人的工夫が含まれたダイナミックなもの。
万有資源=「(人・物・金・組織)×いかに工夫するか」というように考えてもよい。(工夫:詳細は後で考察)
個人生活でも企業活動でも国家活動でも適用できる資源という意味で万有資源と名付ける。
(万有引力のように、素粒子の世界から物理、宇宙の世界まで通用するというアナロジー)
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