2010/07/06(火):梅棹忠夫(90歳)訃報に接して
新聞夕刊一面の訃報に気がついた。 あぁその時が来てしまったのかと残念に思う。
図書館から著作集全巻を借り出して 通読・拾い読みしたのが、2006年頃だった。
著作物を読むだけでの関係でしたが、省みると 個人的にはいろいろな場面で接点があった。
「知的生産の技術」1979年7月10日 第30刷発行の 岩波新書が 手元にある。
(初版が1969年7月) たいへん感激して深く影響を受けた本です。
「情報の文明学」中公文庫 なぜか書棚に見当らないが、1997年頃に読んでとても参考になった。
「文明の生態史観」2002年5月25日 改版3刷発行の 中公文庫が 手元にある。
この本は 先生の講演セミナーへ参加するために、神戸まで夫婦旅行した時に 改版をもとめたものだ。
2002年11月、おそい夏休みとして神戸・京都旅行を計画して 知的生産の技術研究会/日本ローマ字会
合同セミナー「文明の生態史観」講演に参加した。
この他、講演会に個人聴講したのは 1997年か98年に岡山理大で行われた日本ローマ字会主催?の
「日本語の将来」?だったかと思う。
この二つの講演会は すでに失明された後ですので、ローマ字会事務局長の質問に回答する形での講演でしたが、
年代や数値に対する記憶力のすごさには 感心するばかりです。 知的生産の技術を まさに体現した姿でした。
「文明の生態史観」の未来版は 未完のままに途中で 残されたようですが、宇宙のクジラとして 果てしない
深時空を 泳ぎ回られることを祈りつつ、、、