2011/10/13(木)
万有資源:最良成果を求めて2

:○万有資源=「(人・物・金・組織)×いかに工夫するか」という視点には、活動成果として「物・金」資源を豊かにすることを目指しています。

:つまり、万有資源:「人・物・金・組織」の「もの」とは、今ある「製造施設や工作機械など」だけでなく、企画制作しようとしている「新製品や新開発品」を含みます。 資源を参集させて活動する視点でみれば、完成後の新しい「もの」を目標課題とすることが当然です。
:また、万有資源:「人・物・金・組織」の「かね」とは、今ある「調達資金」だけでなく、これからの「経費、利益、支払」全体を課題とすることが当然です。
:また、喫緊の課題が具体的な「もの」でなく、「こと:改善検討など」であっても適用できると思います。

 さて、昨日の「人・組織」に対する自問自答にもどります。
○組織のしがらみを取り外したすべての「ひとびと」が同一の喫緊課題を直視する視点になるための秘策はなにか?
○「組織として果すべき役割」を背負いながら、その「垣根を乗り越える」という技を発揮できるかどうか。
 この処世術(プロフェッショナル精神)を身につけた人が鍵になる。
 
 「垣根」には多くの側面があります。
ひとの価値観や志向性に違いがあり、文系・理系の思考の違いなど意外なほどの「垣根」があります。
悪意がなくても「垣根」になってしまうものがたくさんあります。
○「垣根を乗り越える」技を発揮できるプロフェッショナル精神とは何か?
:○資源活動のはじまりは大きな「垣根」が林立したなかですが、お互に「課題解決」に向けて視点がそろうので乗り越えることが容易です。
:○活動中盤では小さな「垣根」が出てきます。 「垣根:修正提案や追加提案」などの建設的な形で現れることが多い。
:○この「垣根」を無視せずにていねいに解釈して、検討して、「乗り越える:採否を具体的に考察しきる」技が必要です。
:○「もの」がいくつもの「垣根:複数工程」を経由するから、正しい工程管理の姿を開示できるような技が必要です。

 最良成果を求めるならば、
○万有資源:「人・物・金・組織」を活用して、「もの、かね」を豊かにする。
○そのための「人・組織」の活動としては、建設的に提案し、こまかく改良検討して、
 正しい工法手順を採用して、確実に作り上げていくこと。(結果オーライはダメ。過程が大切)
×してはいけないこと:(説明を嫌い)「その点は考慮してありますから、お任せください」と言うこと。
×してはいけないこと:(何度か確認しても)「・・・」いつまでもなしのつぶて。
×してはいけないこと:(現場を見ずに)「他人任せに回答を出す」
×してはいけないこと:(工程各段で)「処理法の良否を判断しない」。(当初も大事、過程も大事)
○つまり、正しく尽力することなのでしょう。
 「正しい尽力をつづける技」をもっている人に巡り会えたら幸運ですね。 大切にしたい。

(おしまい)
 最後に追記した「してはいけないこと」で、昔(30数年前)のことを思い出しました。
当時仕事で必要な「単色発光ダイオード:LED」を70個ほど注文しました。 注文先は米国モンサント社。
納入個数が130個程度だったか? 不審に思ったが、点灯テストしたところ、発光軸が正面真っ直ぐなの
を選んでいくと60個程度がOK、やや曲っているの加えてようやく70個。
なんという製品の品質管理方法だろう。 結果オーライはダメ。

 もう一つ、してはいけないことを追記します。
×してはいけないこと:(論理を捨てて)個人攻撃:「強引な性格批判」を展開し、相手を非難すること。
 意見対立が長く続くとき、個人攻撃で問題解決しようとする雰囲気が生じたり、
 それに便乗しようと先導する者がでます。
 この手の「してはいけない禁じ手技」を身につけて育ってしまうと正しい尽力者にはなれないでしょう。

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