2010/04/04(日):「日本語は亡びない」金谷武洋
 久しぶりに 本屋の新書、文庫棚の 平積みを 見ていて、よい本を 発見した。
「日本語は亡びない」金谷武洋著:ちくま新書を 読み始めたところ。 この本は「日本語が亡びるとき」水村美苗著への
反証を含めて論述されているが、主眼は 日本語文法の底に流れる構造を 新鮮な切口で 語りあげている。
「日本語に主語はいらない」、「日本語文法の謎を解く」の研究の流れを 延長するものだ。
大野晋が「ハとガの違い」解釈で、「主語」にこだわるがゆえの迷路にはまり込んだが、本来、主語のない言語は多く、昔の
英語にも主語がなかった という。
 読み進んだのは、まだ半分くらいです。後半は 西洋語と日本語の視点の相違の具体例が 論点になっているようだ。