2011/11/05(土)、11/04(金)
 グループ討議:発散か、停滞か、収れんか?

 グループ討議など複数人員での話合いは議論の視点を広げるのに最適で、問題解決の近道だろう。
昭和の経済成長期には、職場研修などで「KJ法」、「ブレインストーミング」を用いたグループ討議があった。
短時間で集中的におこなうグループ討議ならば、議論が発散してしまう恐れはすくない。
一方、現実の組織横断的な多人数委員による長期にわたる討議では、視点が広がれば議論発散の危機が拡がる。
よほど会議運営術に長けた議長や事務方がいないと議論が収れんしなくなる。(委員に責任もあるが)
また、おもしろいことに参加委員の多くが「討議の進行状況:発散か、停滞か」を直感的に感じとるものらしい。

 当方も直感的に感得することは人並にできると思っている。 だが、どう対応するか即断実行ができない性分で、自分の脳みそで「考える時間」を必要とする。 考えた結果の決断はそれなりに作り上げ、実行しているつもりだが。
非才の身には思考実験の時間がどうしても必要だ。
哲学練習などと言訳してでも考えるのは性分以外のなにものでもない。

 考えるついでに、会議運営術にも目を向けてみよう。
これも「万有資源:(人、物、金、組織)×いかに工夫するか」の応用になるだろう。(哲学練習の賜物です)
各人、各組織が目標とする「もの・こと」に対していかに工夫して取り組むのかが議論の中心となる。
議論のなかに「工夫がなく」「散漫に終始するなら」、会議運営者などが注意喚起、イエローカードをきる。
これを可能な限り「即断実行」できると無駄がない。 場合によっては「顔を洗って出直してこい」とレッドカードが切れたなら、どれほど気分が晴れるだろう。
現実には、レッドカードを出しにくい。 イエローカードの段階で「工夫する」努力が必要だ。
委員全体に「注意喚起」するよい手立てとはどんなものだろう?

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