1.3【態動詞の挿入音素を簡略表記する方法】
【動詞語幹+挿入音素の簡略ローマ字つづり】=挿入音素だけに[]、[r]、[s]記号
をつける。
態動詞を連続して生成していくと、動詞語幹が伸びていきます。
当初の語幹位置を示し続けるのを止めて、新しい語幹位置での表示だけにすれば少
ない記号で確実に表現できてよいだろう。
(練習のため段階的な語幹表示をしたわけですが、工夫は必要ですね)
★そこで簡略表示の方法として最後尾の[挿入音素]だけを表示させてみよう。
挿入音素なし:「・」、最後尾は[]、挿入音素あり:[r]、[s]と記号する。
前節の例4、例5を「挿入音素の簡易表記法」で表示してみよう。
【例4:一部略記】
・走るhasir[]u/hasir[]eru/hasir[]aru/hasir[]areru、
・走らすhasir[]asu/hasir・as[]eru/hasir・as[]aru/hasir・as[]areru、
・走らせるhasir・as・e[r]u/hasir・as・e[r]eru/hasir・as・e[r]aru
/hasir・as・e[r]areru、
【例5:一部略記】
・食るtabe[r]u/tabe[r]eru/tabe[r]aru/tabe[r]areru、
・食べさすtabe[s]asu/tabe・s・as[]eru/tabe・s・as[]aru
/tabe・s・as[]areru、
・食べさせるtabe・s・as[]eru/tabe・s・as・e[r]eru/tabe・s・as・e[r]aru
/tabe・s・as・e[r]areru、
〇これは「態生成の3項方程式」に対して、第二項:[挿入音素]を識別させるので、
前の第一項:動詞語幹に対しても、後ろの第三項:態接辞に対しても「区切りが明
確になる」効果がある。
以降の記述ではこの「挿入音素簡略表記法」を用いることとします。
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