

日本語表記にカンマ、ピリオド!?
2006/09/19(火)
本日、八重洲ブックセンターに立ち寄り、日本語関連の本を物色しました。日本語文法を再勉強してみようとおもったからです。以前から好きな文法書は「象は鼻が長い」:三上 章:くろしお出版 の提唱する学問系統です。いま何冊か拾い読みしてあきらめました。
わたしの最近の読書では図書館から「梅棹忠夫著作集」を借り出して読んでいます。著作集の1巻:「探検の時代」と11巻:「知の技術」を読んだあと、いまは18巻:「日本語と文明」を読み進んでいます。いつ読んでも梅棹氏の文章は、やさしく読みやすく、表現を工夫されていて、卓抜な視点での論理を展開したものです。
梅棹文章を読んだ直後には、ほかの名著を読んでも、その本筋の論理を吸収できないどころか拒否反応がおきてしまう。
「象は鼻が長い」:三上 章が説いている本質を、本当に理解して実践の日本語を練り上げるという訓練をしていくと、梅棹文章になるのではないだろうか? しかし、三上自身が提唱する文法を使って、やさしく読みやすい文章を書き上げる実践の文法にする必要を感じていなかったのだろう。学者の文章は周到で緻密であればよい、逆にわかりやすいものは軽んじられると考えるのが一般傾向だから。 梅棹文章には、学者も一般人もおなじにわかりやすく明解な文章構造、聞取りやすい単語を使うべきだという精神が貫かれている。
本題にもどる。むずかしい本をあきらめて、工学関係の本を立読みしておどろいた。最近は横書表記の日本語がふえている。 そのなかで、句読点がカンマ、ピリオドになっている気象関係の本がある。大手の出版社のシリーズ本が全部そうだ!
数学の本でも別の出版社のもので、カンマ、ピリオドをつかっている!
また、句点は「。」で、読点が「,」の本もある! なんということか!
句読点にカンマやピリオドをつかうなら、梅棹が提唱するように、日本語ローマ字表記の出版にすべきだ!(そうすれば、日本語の国際語化に役立つ。日本語を磨き上げることができる)
八重洲ブックセンターに嫌気がさしてきたので、外にでた。結局、自宅の近くの本屋にて、小学・国語文法と中学・国文法:どちらも受験研究社の「まとめ上手」本を選び、「日本語文法の謎を解く」:金谷武洋・ちくま書房 も選び、3冊を購入した。
金谷武洋氏の本を手にしたのははじめてだが、三上文法を尊重しつつ、新しい実践的な日本語文法をかかげている。
とにかく読んでみよう。
小学・国語文法でさえ、読点は「、」で、句点は「。」でかくと説明している。
(わたしの文章で、「:」や「!」「?」「・」をつかっている。本来の日本語ではつかわないものだから、わたし自身も横書表記でローマ字化に引きずられているのかもしれないが、、、)
総歩数:15k歩。